チュートリアル / みんなで使えるビジュアルコミュニケーション!〜そのチカラとShowcase〜
第4回:Showcaseのワークフローって!?その1

更新日 2011.02.07

前回まではビジュアライゼーションについて、自説を交えてお話しさせていただきました。ビジュアライゼーションの重要性とその有効性をご理解いただけたところで、そろそろShowcaseの操作についてお話しさせて頂きたいと思います。

第3弾までのコラムで、「Showcaseはどなたにでもご利用いただけます。」という事を何度もお伝えしてきました。その利便性を今回から2回に渡って、実際にShowcaseの操作性、ワークフローを確認いただき、ユーザーフレンドリーなShowcaseを実感して頂きたいと思います。

今回の内容はShowcaseに3次元モデルデータを取り込んだ後、「何をすればいいのか。」という根本的な疑問に対して、基本的なShowcaseのワークフローを“ホチキス”のデータを使用してご紹介して行きたいと思います。

第4弾の本手順はデータの読み込みから、簡単なマテリアルの割り当てまで紹介しています。慣れた方がこの操作を行うと5分もかからない内容です。また、この基本手順から少し手を加えることでモデルの表現力(リアリティ)をさらに上げることができることを先にお伝えしておきます。

Showcaseをまだインストールしてない方はこちらから体験版のダウンロードが可能です。

本手順で使用するホチキスのデータはこちら(Stapler.zip:461KB)からダウンロード可能です。ダウンロードいただいたデータはデータ格納パス内に日本語が入っていないことを確認ください。 注意:2byte文字未対応。

第4弾の手順をまとめた動画はこちら。
本手順を実際に始められる前に大枠の流れを動画でご確認ください。


それでは、始めたいと思います。


3次元データの取り込み

ここでは3次元モデルのサンプルとしてSTEPファイルを使用します。

1. メニューバーよりFile/Import Modelsを選択してください。
04_whatsworkflow01.jpeg

2. ダウンロードして頂いたStapler.stpを選択し、ダイアログボックスの「開く」を押してください。
04_whatsworkflow02.jpeg

3. モデルをShowcaseに取り込む際の変換精度を訪ねてきますので003-Small-Detailsを選択し 「OK」 を押してください。
04_whatsworkflow03.jpeg

取り込んだモデルを表現するポリゴンデータ(三角平面)の詳細度を調整します。

4. STEPデータを取り込み、ホチキスが表示されます。
04_whatsworkflow04.jpeg

5. Import StatusウィンドウのSource Files下のファイル名を右クリックして「Settings」を選択して下さい。オリジナルCADでの座標軸に合わせます。
04_whatsworkflow05.jpeg

6. Original Model Settingsウィンドウ内のUp-Axisの「+Y」を選択してください。
04_whatsworkflow06.jpeg
Original Model SettingsウィンドウのCloseボタンを押してウィンドウを閉じてください。 Import StatusウィンドウのCloseボタンを押してウィンドウを閉じてください。

7. ここでマウス操作を下の表を参照して、練習してみてください。
すべてのマウス操作は "Alt"ボタンを押しながらマウスの各ボタン(左、真ん中、右) を押すことで、回転、移動、拡大縮小の操作ができます。
04_whatsworkflow07.jpeg

ヒント!!!


home”ボタン:初期設定のカメラ位置にモデルを配置します。カメラ位置を元に戻したいときはこちらをご利用ください。
F”ボタン:シーン内のモデルを作業画面内に入るように表示します。
Alt”ボタンを押しながら、画面上のモデルを左マウスボタンクリックすると、注視点が移動します。作業したいポイントにこの注視点を合わせると作業がやりやすいです。


上記までのデータの読み込みが終わった後にすることが2つあります。
・ポリゴン形状の確認
・法線の向きの調整
このステップを次に紹介します。

8. “F12”ボタンを押して、ポリゴン形状の確認を行います。モデル形状が滑らかに表示されていれば、再度“F12”ボタンを押して、通常表示に戻します。
04_whatsworkflow08.jpeg
ポリゴン形状が荒い場合は、“I”ボタンでImport Status Windowを表示して、 Conversion Settings上で右マウスボタンクリックすると、変換可能な変換レベルが プルダウンリスト表示されるので任意のレベルを選択して、Conversion Status の”need update”をクリックします。

9. “F2”ボタンを押して、法線の向きを確認します。青側が表向きで黄色側が裏面になります。本データでは下記イメージのように青側を向いていると思います。
反転している場合は黄色の部分をクリックして、“F3”ボタンで面を反転させます。再度、“F2”ボタンを押すことで通常表示に戻ります。
04_whatsworkflow09.jpeg


背景の選定

取り込んだデータの背景を設定しましょう。

1. メニューバーよりScene/Environmentsを選択するか、キーボードの「E」を押してください。
04_whatsworkflow10.jpeg

2. 背景を設定するためのライブラリが表示されます。
04_whatsworkflow11.jpeg
Environmentsとはモデルを配置する環境のことです。 Showcaseは背景や光源の違う複数の環境でモデルの検討が可能です。

3. 今回は「White Room」を選択してください。マウスでクリックすると上の階層に表示され、選択した背景に変わります。
04_whatsworkflow12.jpeg


4. 背景が変わったことを確認し、背景ライブラリウィンドウの X を押すか、再度キーボードの「E」を押して背景ライブラリウィンドウを閉じてください。
04_whatsworkflow13.jpeg

各部品に色の割り当て

現在のモデルの色はCAD上で設定した基本の色情報を割り当てている状態ですのでShowcaseで別の色を設定してみましょう。

1. メニューバーよりMaterial/Materialsモデルに色を割り当てるためのマテリアル(UI)が表示されます。 を選択するか、キーボードの「M」を押してください。
UI上部に表示されている色は現在のモデルに設定されているCADによって割り当てられた基本色です。
04_whatsworkflow14.jpeg

2. まず本体グリップ部分に色を割り当ててみましょう。
グリップ部分を選択してください。 選択されると水色の格子がかかり確認できます。 選択の状態でMaterial Librariesの中よりShowcase Materials/Plastic/Blue Matteを選択してください。
04_whatsworkflow15.jpeg

ヒント!!!

任意のモデルを選択する際、マウスの右ボタンで選択すると下記のような選択メニューが開きます。その中からAll Objects with this materialを選択するとCAD上で設定された同一の素材部品が一括で選択できます。
同一素材の情報を持つモデルに一括で色を設定する場合に非常に便利です。
04_whatsworkflow16.jpeg

また、複数のパーツを連続して選択したい場合は”Shift”ボタンを押すことで複数選択が可能になります。これに反して、一度選択したパーツの選択を解除したい場合は”Ctrl”ボタンを押して、街頭パーツを選択することで解除ができます。


3. 同様の操作で以下のような色を各部品に割り当ててください。
04_whatsworkflow17.jpeg
複数の部品を同時に選択するにはキーボードのShiftキーを押しながら選択してください。

4. 最後にここまでの作業をFile/Save Scene Asで保存します。
次回、第5弾でこの続きの作業を進めていきます。


今回は3次元データをShowcaseに取り込み、その3次元モデルを置く3次元空間
(Environment:環境)を設定し、マテリアルを割り当てるところまで行いました。環境やマテリアルの設定によってはこの段階でレビューに十分使用できるレベルである場合もあります。

次回ご紹介する「陰影の付加」、「デカールの貼り付け」などを行うことでリアリティを上げていきます。

今回はまず、
・データの取り込み
・環境の設定
・マテリアルの割り当て
という基本ワークフローをご紹介しました。


次回はモデルに陰影を付けたり、デカールを張り、イメージを仕上げていきます。
それでは、第5弾もよろしくお願い致します。

更新日 2011.02.07
著者プロフィール
関屋 多門
関屋 多門
オートデスク 製造ソリューション
大学卒業後、米国のデザインオフィスにて工業デザイナーとしてコンシューマ製品企業の先行開発デザインなどに携わる。旧Alias社に入社後、アプリケーションエンジニアとしてデザインCAD製品を担当。現在はオートデスク東京オフィスでソリューションエンジニアとして勤務。製造ソリューション部門でShowcaseをメインにビジュアライゼーションに関わる案件を担当。
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