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第3回:Autodesk Solution Day 2009 CGトラック特別セッション 『製造メーカー内部で制作される広報宣伝用ビジュアル』セミナーリポート

更新日 2009.07.24

03_IMG_1.jpegこんにちは、パーチ長尾です。

6月5日に開催された『Autodesk Solution Day 2009』に私もモデレーターとして参加しました。
製造メーカー内部で広報宣伝用ビジュアルを3DCGで制作している企業2社(パナソニック電工さん、ケンウッドデザインさん)によるパネルディスカッションは又とないキャスティングで、製造メーカーの視点から「3DCG化した理由、メリット、抱えている問題点」などをお聞きすることのできた、大変貴重なセッションでした。

その時の様子を、今回はパーチのスタッフが会場からリポートします。


数年前から『製造メーカー内部で広報宣伝用ビジュアルが作られているらしい』という話を耳にすることがありましたが、『内部事情』であるゆえ、これまでその実態は分からないままでいました。
今回のセッションはまさにそれを聞けるチャンスで、3DCG導入時の『検討材料』として聞かれた製造メーカーの方を始め、『協業のポイント』として聞かれた印刷会社の方、制作会社の方、カメラマンの方、CGクリエイターの方、会場いっぱい250名もの方が参加されていました。

ー『パナソニック電工さん、ケンウッドデザインさんの制作事例』を見てー
始めに両社の制作事例(静止画/動画)を見ました。予想はしていましたが、その質は高く、従来の商品写真と比べてもほとんど差がない品質でした。最新のWeb画像を始め、商品パッケージやカタログの写真、イベント用の動画など、あらゆるところで自然に使われています。

3DCG導入の経緯:3DCGを始めた理由は何ですか?(長尾)
「もともとはCADデータの2次利用として、CADをもっと有効活用しよう、と社内で考えたのが始まりです。それから、年々複雑化していく商品特徴や機能を消費者の方へ正確に分かりやすく伝えて、販促効果を高めたいという思いもありました」。

3DCG化のメリット:広報宣伝用ビジュアルに3DCGを導入して、良かった点は何ですか?(長尾)
「製品の機能や特徴をビジュアルに反映させやすいという点ですね。3DCGなら製品の内部構造まで、しっかり見せることができます。それに制作を内部で行っていますから、CADデータが入手しやすくて、素材や色などの設計変更が起こったときも早めに制作対応できます。担当プロダクトデザイナーの指示も直接きますので、効率が良いです」。

内部で制作するメリットや、3DCGで実現させたかった両社の希望は共通していて、『消費者の方へ商品特徴や複雑な機能を正確に、分かりやすく伝えたい』ということを強くお話しされていました。 これまでもWebや店頭などで、とても自然に3DCGに触れていたのかもしれません。会場いっぱいの参加者の方がディスカッションに集中します。

導入にあたり、大変だった点などありますか?(長尾)
「『広報宣伝用ビジュアル』として使われるということは、質が落ちるわけにはいかないんです。でも初めのうちは質が低くて……。研究して、徐々に良くなって、ソフト自体も使いやすくなって。最近では社内のほうからマルチユースを頼まれるようになりました」。

3DCGビジュアルが使われていく範囲がどんどん増えていったとのことですが?(長尾)
「今では製品設計にCADを使うのも当たり前になりましたし、製品自体、機能が複雑化して、『3DCGなら表現できる』という物が増えたんです。広報自体、静止画から動画、Webまでというマルチユース展開をするようになって、時代も3DCGに合ってきたという感じです。マルチユース展開もできるので、もちろんコスト削減にも繋がります。ソフト自体もどんどん進化していますし、今は技術的な部分はMaxで充分解消されます」。

メーカー内部によるビジュアル制作は、今後も更に進化していきそうです。では、ビジュアル制作を専門としている制作会社さんが、内部でビジュアル制作をされるお客様と協業していくポイントは、どのようなところにあるのでしょうか。

今後の課題はどんなものでしょうか?(長尾)
「やはり今後も『消費者の方に伝わるビジュアル』を追求していきたいです。課題としては、社内制作だけでは量的にこなしきれないということがあります。また、社内で広告のプロが制作しているわけではないので、たとえばイメージビジュアルなど、不得意な分野もあります」。

このような制作物を『外部のパートナー』として積極的に引き受けていくことが、今後のビジュアル制作の現場に求められていきます。広告制作の根本である『消費者に伝わる』ビジュアル制作は、いま3DCGによってその実現可能な範囲を広げているようです。

03_IMG_2.jpegさて、今回のディスカッションの核でもあった『3DCGによる広告写真制作』は、実際にはどのような工程で作られていくのでしょうか。それについて詳しく解説した内容がパーチのサイトで見られます。CAD変換から画像処理まで、3DCG広告写真の制作工程が分かりやすくまとまっていますので、是非ご参照ください。
http://www.perch-up.jp/design-viz/dvizinfo_06.html

次回のコラムでは、3DCG制作の効率化/高品質化に役立つ3DCGデータ販売と情報発信の総合サイト『Design Viz Garage(デザインビズガレージ)』についてお伝えします。

更新日 2009.07.24
著者プロフィール
長尾 健作
長尾 健作
株式会社パーチ
大手制作会社での、デジタル化の推進、ビジュアライゼーション事業の起ち上げを担当。ビジュアライゼーション事業の起ち上げでは、営業戦略立案、人材戦略立案/組織作り/人材教育、サービス開発、技術開発、設備計画の立案など事業起ち上げに必要な全て行程の責任者として参画。独立後はビジュアライゼーション事業を起ち上げる、または拡大をされる企業様のサポートを行うコンサルティングサービスを提供。また、これまで経験から問題が起りやすい点や必要となる教育内容を解決するセミナーや、ツールを開発しています。
HP:www.perch-up.jp/

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