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Khaki 
同社2人目のFlameアーティスト・太田貴寛氏
スタジオを芝大門に移転、Flame 2017を導入

Khaki 同社2人目のFlameアーティスト・太田貴寛氏 スタジオを芝大門に移転、Flame 2017を導入

Posted: 2017.01.31

Room A
Room A

Khakiがスタジオを港区芝大門に移転し、2016年11月から新たに業務を開始した。芝大門牧田ビル2階のワンフロアを用いた新しいスタジオは、広々したオープンワークスペースと2つのノンリニア編集室で構成されている。「Room A」にはAutodesk Flame on Macを導入。Flameアーティストとして多くの経験と実績を有する代表取締役の水野正毅氏がメインとして使用、Flame Assistを導入した「Room B」は、もう一人のFlameアーティストで、数多くのPVやCMなどを手がける太田貴寛氏が活躍する場となり、ともにクライアント対応が可能な作りとなっている。なお、近く「Room B」にもFlameを導入する予定だという。Khakiでは、従来フィニッシングツールとして使用してきたSmokeを、同年6月にFlameおよびFlame AssistのFlameファミリーに統一。これまでは"工夫"でカバーしてきたオンライン編集や、ポストプロダクションでの出張編集でもスムーズかつ効率的に行えるようになったという。多くのCMプロダクションがある銀座や新橋から近く、都営浅草線・大江戸線の大門駅から徒歩3分、JRの浜松町駅や都営三田線の芝公園駅から徒歩約5分という交通アクセスの良さも新スタジオの特徴だ。

Room Aに導入したFlame(左) / Room B(右)

"ワンフロア"へのこだわり

Khakiは、企画・演出からVFX、CG、コンポジット、フィニッシングまで全てのクリエイティブワークを小規模なチームで完結させる3人のフリーランス集団として2012年に発足。白金台にスタジオを構えた。その後、東麻布にスタジオを移し、2016年3月には株式会社Khakiとして法人化。メンバーも現在ではコンポジットチームが3人、CGチームが5人、ディレクターが2人の合計10人にまで拡大したこともあり、スタジオの移転を計画した。

水野氏は、〈東麻布のスタジオはマンションのメゾネットタイプだったため、1階/2階でコミュニケーションの断絶を生んでしまい、新しいスタジオの選択では"ワンフロア"にこだわりました。「大門」という場所に最初はピンと来なくて不安だったのですが、いざ引っ越してみたらCMプロダクションは銀座や新橋に集中していてアクセスが非常に良い。その点は良かったと思います。スタッフが15人まで増やせる広さがありますし、最低5年はここで戦えるように作ったつもりです〉とする。

リラックスでき、集中できる空間に

新しいスタジオは、オープンワークスペースと、2つのノンリニア編集室で構成されている。オープンワークスペースは主にCGチームとコンポジットチームの仕込みスペース、ディレクタースペースがある。
社内にセンターサーバーは置かず、CG制作などにおけるメインのレンダーソフトとしてBOXX社のOctane Renderを使用。編集室のFlame、Flame Assistをはじめ、ワークスペースの各自のマシンやレンダリング専用のマシン×6台はすべてLANで接続されている。また、将来的にはクラウドレンダリングも視野に入れているという。
新しいスタジオでは、東南2方向に窓があり、開放的で明るく、居心地の良さを最重視した。〈ガチガチに技術目線でレイアウトやデザインを決めるのではなく、リラックスできてインスピレーションが湧きやすい空間をイメージしました。照明の色や密閉性などが重要であるのは理解していますが、そこばかり追求してしまうと、窮屈になってしまいます。まずは自分達が作業をしていて気持ちよいと感じられる空間にしようと考えました〉(水野氏)
なお、空間設計は小阿瀬直建築設計事務所[SNARK]が担当した。

ノンリニア編集室にはFlame2017を導入

一方、新スタジオには2つのノンリニア編集室を装備している。「Room A」にはFlameを導入、「Room B」にはFlame Assistを導入しており、ともにクライアント対応に使用できる。なお、Room Bにも近くFlameを導入する予定だという。 Khakiではこれまでフィニッシング&コンポジットのメインツールとしてSmokeを使用してきたが、水野氏はFlameへの移行について〈FlameにはSmokeにない機能があり、Smokeでアーカイブした後にポストプロダクションで作業を行う際にも、「この機能があれば、もっと効率的にできたのに」と思うことが結構ありました。もちろんSmokeでも工夫をすれば対応できないこともありませんが、Flame 2017発売のタイミングで導入を決めました。Flameとともに、全スタッフが使用していたSmokeをFlame Assistに更新し、Flameファミリーに統一したことで、相互のやりとりが確実かつスムーズにできるようになりました。Flame 2017 ext.1は非常に良くなったと思います。特にBatchが改善され、コンパス&エルボーノード機能が追加されたことで、Batchツリーが非常に整理しやすくなった。3Dシーン環境やカラーマネージメントもパワーアップしていると感じます。他社製品の良いところもどんどん吸収していくことで、Flameのシェア拡大に期待しています〉としている。

また、レンダリングスピードについても、外付けGPUが使用できるeGPU「BIZON BOX」とThunderbolt経由で接続し、NVIDEAのGeForce GTX TITAN Xを使うことで、特にプラグインとしてGenArtsのSapphireを用いた時のレンダリングスピードが3倍近く早くなり、Linux版のZ820〜800と同等にレンダリングできる感覚だという。 コンポジットチームのメンバーは3人。Room Aは水野氏、Room Bは太田氏がそれぞれメインで使用している。アシスタントの渡部真未氏は、ワークスペースに設置したFlame Assistで仕込み作業を行う。〈2017年にはオンライン編集スタッフを1人増員する予定で、4人体制でローテーションして使っていければいいなと思っています〉(水野氏)

もう1人のFlameアーティスト

太田貴寛氏
太田 貴寛 氏

Khakiには、Flameアーティストとして多くの経験と実績を有する水野氏に加え、もう1人のメインオンラインエディター&Flameアーティストに太田貴寛氏がいる。
太田氏は日本大学芸術学部映画学科を卒業。学生時代にフィルムで自主制作した短編映画が、映画祭で準グランプリを受賞している。CM制作会社に入社し、制作部でCM制作の流れを身につけた上で、2013年4月にKhakiに飛び込んだ。
太田氏は〈自分が制作を担当していた案件のVFX/オンラインエディターだった水野さんに、「いい人がいる」と自ら売り込みました。入社当日から水野さんに就き、Smokeでマスキングから肌修正、パラ消し、トラッキングと編集の基礎から学び、約3ヶ月でSmokeによる一通りの作業ができるようになりました〉と振り返る。約1年の修行の後、同世代の山田智和氏が監督した「水曜日のカンパネラ」のPV『ナポレオン』で初のメインエディターとして、また、サカナクションのPV『years』にVFXアーティストとして参加。現在ではテレビやWebのCM、PVを中心に幅広い映像ジャンルでオンラインエディターやカラーコレクターとしての指名を受けるようになったという。

ワークフローを俯瞰し、よりクリエイティブに

太田氏は、映像の企画段階から仕上げまで全てのセクションを取りまとめてきた「制作部」という経験を活かし、企画の段階から"仕上げに効く"要素を俯瞰できる強みがある。〈信頼関係を築いた監督やプロデューサーから相談を受けて、企画に対する提案、アドバイスをすることも多いです〉(太田氏)。
なお、太田氏が企画段階から参画し、VFXを手がけた水曜日のカンパネラのMV『松尾芭蕉』は、今年のベルリン「Ciclope Festival」MV部門のVFXカテゴリーで、日本作品としては唯一ファイナリストに選ばれている。
水野氏は、太田氏について〈制作部や撮影スタッフの目線に立ってコミュニケーションをとりながら、クリエイティブの強力なハブになることができる。基本的に、人の懐に潜り込む力がダントツに高いですね。例えば、PVを担当したアーティストから名前を覚えられたり、ラジオ番組への出演を依頼されたり......。"エディター"と一括りにできないポジションに向かってくれるのではないか。企画から演出、編集、仕上げに至る全てのクリエイティブワークに関わることは、Khaki立ち上げの頃から目指していますが、さらに踏み込んだ部分に連れて行ってくれるのではないかと期待しています〉と話している。また、宇多田ヒカルのMV『忘却』では、VFXと同時にグレーディングも手がけた。本来分業されるセクションであるが、〈作品によっては最終的な仕上がりをコントロールしながら色を決めることで、より繊細な仕上がりを追求できる場合もある〉とし、ワークフローを俯瞰できる太田氏ならではのアプローチと言える。
太田氏は〈単なるエディターではなく、担当領域にとらわれずに作品の表現の幅をより広げる関わり方、いわばプロデューサーやスーパーバイザーのような役割に特化していきたい〉と抱負を語る。

Khaki
Khaki
http://www.khak1.tv/
東京都港区芝大門2-5-8芝大門牧田ビル2F
マネージャー 関野 070-2625-9529

導入製品/ソリューション Autodesk Flame

ユニ通信社『ビデオ通信』から

Autodesk Flame

*上記価格は年間契約の場合の1ヶ月あたりのオートデスク希望小売価格(税込)です(ベーシックサポートでの契約、一括お支払いの場合)。